雪月花
待ち得て今ぞ時に逢ふ
日時
午後1:45開演(1:15開場)
会場:愛知県芸術劇場 小ホール
主催:日本の伝統文化をつなぐ実行委員会
チケット
雪
祭文がつなぐ人と自然、人と神
奥三河に伝わる花祭は、国重要無形民俗文化財に指定された祈りの祭りです。舞庭に神々を迎え、祭文を唱え、一夜をかけて舞が続きます。花祭宮人・佐々木経人氏、奥三河の祭祀や祭文を研究する松山由布子氏、哲学者・美濃部仁氏とともに、人と自然、神と人を結び続けてきた祈りのかたちを見つめます。
いかならむ うひ山ぶみの あさごろも 浅きすそのの しるべばかりも ――本居宣長『うひ山ぶみ』
『うひ山ぶみ』には、初めて山に分け入る行者の姿が重ねられています。 真新しい麻の衣をまとい、山の裾野に立つ。その姿に、ふと花祭の宮人の舞が思い浮かびます。 年の始まり。春の始まり。宮人の舞は、一年の始まりを告げる大切な舞なのです。
月
東海道を行き交った人々の記憶
平重衡、在原業平、阿仏尼。東海道を行き交った人々の記憶。『伊勢物語』『平家物語』『十六夜日記』――人の思いは、時代を越えて旅を続ける。 三河守・源等が残した和歌は、後に国宝『舟橋蒔絵硯箱』へと受け継がれました。人の思いは、和歌や美術、物語や能、そして歌舞伎となって、時代を越えて受け渡されてきました。 歴史学者・久住祐一郎氏、文学研究者・林和利氏、実演と発信活動を通じて能の魅力を伝える観世流能楽師・武田文志氏とともに、人々の思いが受け継がれてきた姿を見つめます。
花
教えを求める心と人を思う心
名古屋市・覚王山日泰寺本堂内陣に描かれた高山辰雄画伯の壁画「出家踰城」は、釈迦が王宮を後にし、真理を求めて歩み出す姿を描いています。また、常滑市・斎年寺に伝わる雪舟筆 国宝『慧可断臂図』には、教えを求めて達磨に向き合う慧可の姿が描かれています。 道成寺に新しくできた鐘の供養の日、一人の娘が現れます。安珍と清姫の物語は、人の執着を問いかける仏教説話として語り継がれ、やがて能や歌舞伎となって今に受け継がれています。美濃部仁氏から「城を出る(出家踰城)」釈迦の物語を聞き、市川阿朱花による『娘道成寺』を通して、教えを求める心と人を思う心のかたちを見つめます。
「花祭」
国の重要無形民俗文化財 奥三河
花祭は、鎌倉時代末期から室町時代にかけて、熊野の山伏や加賀白山の聖によってこの地に伝えられたと言われています。悪霊を祓い、神人和合、五穀豊穣、無病息災を祈る目的で、鎌倉時代から大切に伝承されてきた神事です。毎年11月上旬から1月中旬にかけて町内10ヶ所で約40数種の舞を夜を徹し行われています。
舞踊家
市川櫻香
日本思想・宗教哲学
美濃部仁
中京大学准教授
奥三河の祭祀の文献
祭文の研究
松山由布子
観世流能楽師
武田文志
歌舞伎舞踊
市川阿朱花
文学博士
伝承文化研究
林和利
豊橋市美術博物館
学芸員歴史学者
久住祐一郎
歌舞伎舞踊
米澤菜月